涙は拭っても拭っても流れてきた。
「ううん…」
それしか言えなかった。
どう言ったらいいかも分からなかった。
そんなわたしの背中をおばあちゃんが「よしよし」って優しく撫でてくれた。
背中から伝わってくるおばあちゃんの手の温もりは、とっても暖かくて余計に涙が流れる。
俯いてるわたしには真が今どうしているのかは分からない。
だけど真は黙ったままだった。
動いてもないみたいだった。
わたしの勝手な解釈だけど、それがなんだか見守られてるみたいに思った。
この間真の前で泣いちゃった時みたいな顔でいるんじゃないかと思った。
