「おばあちゃんこの玉子焼き美味しい!」

「良かった。いっぱい食べなね」

「うん!」


その会話を聞いていたらしい真も玉子焼きに箸を伸ばした。


「美味い」

「でしょー。そうだおばあちゃん!」

「なに?」

「わたしにも料理教えて!」


わたしだって料理くらい出来るようにならないと。

おばあちゃんを楽させてあげなきゃ。


いつもおばあちゃんの料理を手伝うって言ったって、野菜切ったり、鍋かき混ぜたりしかしてない。

味に関することは全部おばあちゃんに任せてる。

だからわたしも出来るようになりたい。

おばあちゃんとおんなじ味が出せるようになりたい。