今の現状に不満はない。
だけどやっぱり、何も聞かれない事はちょっと寂しい。
おばあちゃんも真も、どうしてわたしがここに来たのかとか、学校に行かないのかとか、一切聞いてこない。
別に話したい訳じゃない。
そっとしといてくれてて、気が楽なのは楽だから。
だけどそれとこれとは違うらしい。
自分が都合いいのは分かってる。
だけど寂しく思っちゃうのは止められなくて。
そんな時は、真にちょっかいを出すのがちょうどいい。
寂しさが紛れるから。
真もまた、わたしと同じように1日中おばあちゃんチにいた。
大学に行ってなければ、仕事にも行かない。
おばあちゃんチを出る事すらほとんどなくて、ほぼあの縁側で寝そべっていた。
わたしと真は似た者同士なのかなって密かに思ってたりする。


