「瑠夏ちゃんももっと食べないと真ちゃんに全部食べられちゃうよ」

「え?!真、食べ過ぎ!」

「うるせー」


“うるせー”とはなんだこのやろう!

わたしはもっと桜を楽しみながら、ゆっくりたっぷりおばあちゃんのご飯を食べたいのに。


わたしは仕方なくおいなりさんを口いっぱいに放り込んだ。


「瑠夏ちゃんゆっくり食べなね?」

「だって!真が!」

「米粒飛んでんだよ」


飛ばしてやろうか!


「まあまあ」


キッ!とわたしが真を睨むとおばあちゃんがすかさずなだめに入った。