時間は5時を過ぎた所だった。

おばあちゃんは夕飯同様、朝ご飯も早い。


でも20時に寝たんだから当たり前か。

それでもまだ眠いわたしはどんだけ寝れば気が済むんだと自分の脳みそに訊きたい。




居間には誰も居なかった。

コタツの上には2人分の朝ご飯が並んでる。



2人分?

この家には3人の人間が住んでる。

…1人分足りないよ?



わたしが突っ立たままでいるとおばあちゃんがキッチン…っていうか台所から、お盆にお味噌汁のお椀を2つ乗せて出てきた。