フローリングの部分にそれはいた。 それは寝そべってる。 ドデーンと寝そべってる。 全てを止めていたわたしは首だけおばあちゃんに振り返った。 おばあちゃんはコタツに入ったまま顔だけを覗かせて心配そうに見ていた。 いやいやおばあちゃん、見てないで助けて。 動けない…。 足が動かない…。 「真(シン)ちゃんだよ」 …は? 「そこ真ちゃんの部屋」 …はい? 「おばあちゃんチに住んでるんだよ」 「お化けが!?」 「…え?」