何を言ってもニコニコのおばあちゃんに話さないといけない事がある。


「あの…、おばあちゃん?」

「なんだい?」

「この荷物見たら分かると思うけど――…」

「泊まってく?」


そう言ってくれたのは本当にありがたい。

でもわたしの言いたい事はそうじゃない。

惜しいけどそうじゃない。


「あ、うん…。それはそうなんだけど…」

「ん?」