そんな日々を一週間ほど繰り返したある日。
補習も終わって学校からの帰り道、わたしは珍しく駅前に来ていた。
授業で使うから明日までに用意するようにと言われたモノがあって、わたしは仕方なく駅前まで買い物に来た。
駅前は人が沢山いるから苦手だ。
だけどこの辺で盛っているのはどうやら駅前しかないみたいで、ちょっと不便。
おばあちゃんチにはバスを使わないと帰れない。
だからわたしは用事を済ませ、バス乗り場でバスが来るのを待っていた。
空には茜色の太陽が今にも沈みそうな程、低い位置にあった。
風はやや暖かい。
春の風は嫌いじゃない。


