「白草…頑張れよ」



突然口を開いたかと思えば励ましの言葉を口にしていた



少し驚いた



けど…



「任しといて下さい。あたし、負けず嫌いなんで絶対勝って戻ってきます」



心配をかけまいと笑顔でガッツポーズを作って見せた



「その調子だ」



須藤先生も笑顔になる



「はいッ。それじゃあ、あたしまだやることがあるんで」



「おう、またな」



「はいっ。さようなら」



笑顔で手を振ると先生も手を振り返してくれた



「先生…誰にも病気のこと、言わないで下さい」



「言わないよ…だから、早く戻ってこいな…」



茜の後ろ姿を見つめながら、心の中で呟いた