クローバー




チュンチュン…



朝か…



気が付けばもう日が昇っていた


「なんか…あんま寝れなかったな…」



無理もない



今日で学校に行くのにひと区切りを付けるのだから



いつも通りご飯を食べ、いつも通り学校に行く



この「いつも」は「いつも」ではなくなる



そして噛み締めるように家を出て行った



その後ろ姿を見つめる温かい目があったことに気付かないフリをして−