クローバー




「そう言えば…果梨先輩が探してたよ…」



「えっ…!?」



足が止まる



「マジで?」



「うん…マジマジ」



サァーっと血の気が引くのが分かる



きっと果梨に捕まったら、理由を問い詰められるだろう



それだけは避けたい



「慎重に帰らなければ…」



「せいぜい頑張るのね…」



美羽が後ろを向いていたけど声を掛けてきた



「頑張りますよ…」



ため息混じりで言葉を帰した