「あら…やだ。茜ったら」



ロッカーの鍵



「そうだ。美羽も部活でしょ?」



「そうだけど」



なんか面倒臭いことになりそう



「んじゃお姉ちゃんに鍵届けてあげて」



「えぇー。誰があんな優柔不断な人に。罰が当たったのよ」



「美羽。お願い」



お母さんが笑ってる



でも、目が笑ってない



なんか、不気味…



「っ…分かった。渡せばいいんでしょ」



そう言って無理矢理鍵を奪い取る