ぴゅう〜



「気持ちいいな…」



爽やかな風を感じていた



フェンスにもたれ掛かって空を見る



屋上は滅多に人が来ない



さらに今は放課後…



全くと言っていいほど人は来ない



だからこの場所を選んだのだ



誰にも会いたくなかったから…


「するべきことはしたかな?」



目をつぶる


本当は入院しなくてはいけない状況ではあるが、尾崎先生にお願いして入院を後2日延ばしてもらった
担任の先生や保健医には自分の病気について話した



学校には休学届けを提出した



友達にはしばらく学校を休むとだけ話し、病気については何も言っていない