「ははッ…そんなに元気があるんなら大丈夫だなっ」
「!?」
果梨がもう一度あたしの頭を優しく叩く
「俺…帰って部活行くからな」
「果梨…」
果梨は不安で胸が押し潰れそうなあたしを元気付けようとしてくれたんだ…
口では大丈夫だと何回も言える
しかし、心はどうにもいかない
果梨は小さい頃からずっと一緒にいたから、あたしの心を感じ取ってくれたのかもしれない
「ありがとう…果梨」
「あぁ?あぁ…」
「みんなにもよろしく言っといて」
「分かったよ…んじゃ」
そう言って果梨は扉の向こうへと消えてった
病室で1人になってしまった

