それからあたしの病状が悪化したのは入院期限最終日であった



前触れはなかった



自分で気付いていなかっただけかもしれない…



暗闇がどんどんあたしを飲み込もうとしているようであった



あたしは今救急車の中



また鼻血が止まらなくなった



薄れ行く意識の中、目に写ったのは…



「果…なし…」