「…ったく、果梨の奴ぅ〜。そんなに大食いじゃないっつーの」 落としてしまった本を拾おうと手を伸ばした クラッ 「っぁ…」視界が歪む 咄嗟にその場にしゃがみ込んだ どくん− 何だろう… なんか少し息苦しい… 「大丈夫大丈夫…」 そう言って目を伏せた ちょっとずつ楽になってきたのが感じられた 「血液…病気…」 目を開け天井へと視線を移す 貧血は徐々におさまっていた 「準備、しなくちゃな…」