「あっれぇ〜小学生の時あたしの後ろを追っかけていた子がいたなぁ〜?誰だっけ?」



果梨の顔が曇る



「確かぁ〜幽霊が怖いからってトイレまで連れていかせられた…」



「あ゙ぁーもうッ少し黙れ。はいはい分かりました。俺は寝る。くれぐれも本にヨダレ垂らすんじゃねーぞ。大食い女」



「んなっ…ほっとけこのばかヤロウッ」



ガタンッ



ドサッ



「はぁーなんでお前らこうなんだよ。果梨、お前可哀相な奴だな…」



「うるせえ。頭撫でんなッ」



頭に置かれた手を払いのけた



「互いに意地張りまくって…」



「知らねー。俺、寝るッ」



俯せになって、目を閉じる



「はぁー。お前がそんな態度でいるんなら、俺ホントに狙っちゃうよ?」



「……」



「おーい、果梨くーん」



「や…らねえ…」



「寝たのかよ…早いな」



机に向き直り、課題を解き始めた



やらねえよ…誰にも…



俺は負けねー……