そこであたしは始めて野球を目にした



「これが野球…」



「そうだよ」



野球をしている誰もが無我夢中でボールを追いかけていた



手から放たれたボールは生きているかのようだった



「果梨…」



「野球って凄いね…楽しそう」



「だろ!?」



「おーい!!君が入部した果梨君か?」



1人の男が駆け寄って来る



「そうです。よろしくお願いします」



「んで…そっちは?」



「こっちは僕の友達でけ…」



「白草茜。入部希望です」



……………………………
………………………


「あん時果梨も監督も驚いてたな…」



思い出し笑いをする