クローバー




「ただいまー」



「おっ姉ちゃん。どうだったんだ?」



「なにがって…ただの貧血だってよ」



「なんだぁ心配したんだぞ」



「ごめんごめん」



今にも泣き出しそうなの顔を見ると自然と口から出た



「だから言ったでしょ?こんな人は病気しないって」



「美羽…」
「美羽姉ちゃん」



ふんッとした顔であたし達を見ていた



「美羽…服逆」



「え…え…あーっこ…これはあんた達が気付くかどうか確かめたのよ」



「………」



「美羽姉ちゃんも心配だったんだな…」



「違ーう」



「素直じゃないな」



「うるさいッこら待て!!」



2人が追い掛け始めた



何だか



「はははっ」



面白い



「何笑ってんのよ」



「あ…ごめん」



2人に混ざって美羽に追い掛けられる



そんな小さなたわいのない喧嘩でさえ、幸せだと思った