「あたしが診察室の前にいるとき水野さんに会ったんだ」
「えっ…そ…そうなんですか」
「……はい」
水野さんが申し訳ない顔をしながら答えた
「なんて…あっ神様ぁぁぁぁ」
お母さんが泣き崩れる
「美弥子!!」
とっさにお父さんが支えた
泣き崩れるお母さんの肩をしっかりと抱いているお父さんの表情もまた、悲愴な表情をしていた
「茜…お前…最後まで聞いたのか?」
「治るか治らないかはあたし次第なんでしょ?」
「茜…っ…すまん」
お父さんがお母さんを支えながら謝った
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