「しかし…このままではさらに病状が悪化し、日常生活もままならない状態までに陥ると考えられます……」
「そんな…」
「先生どうすればいいんですか?」
「その為には今すぐに入院・治療が先決であると…」
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「お父さん…」
「美弥子」
105号室
そこは茜がいる部屋
「私…どうしたら…」
「暗い顔は駄目だ。語られないよう笑顔だ」
2人は茜への告知はせず、体調不良で入院が必要だと説明しようとここに来るまで話していた
「そうね…」
引き戸に手をかける
そして
静かにドアを開けた

