「どんな思いで戦ったんですか?」



「思いですか…」



この声は一希だろうな…



美羽に言わなきゃ…



美羽は何か飲み物を買うと出ていってしまっていた



あたしは携帯を取り出し、美羽の名前を捜していた



「僕たちはある人の夢を叶えようと誓いました」



えっ…



手が止まった



「その人は俺たちにたくさんのことを与えてくれました。この場所で一緒に甲子園に行こうと必死に練習しましたが、不幸なことが起こりこの場所にいることは出来ませんでした」



これって…



あたしのこと?



「その人がいたからこそ、俺たちはこうして笑っていられるんです。言わば、俺たちの勝利の女神です」