「果梨、諦めてんじゃねーぞっ」



茜のコトバがストレートに胸に刺さった



「はっ?何言ってんの?」



「ごまかそうとしたって無駄だよ。あたしを誰だと思ってんの?プレー見てるだけで分かるよ」



茜のコトバに驚きを隠せないでいる



「俺のせいで点が入ってしまった…。俺のせいで一希が…」



俺の唇は悔しさで震えていた



「俺が打てる訳無いのに、一希からの気持ちが大き過ぎて…」



心の内に閉じ込めていたコトバが溢れて来る



「もう、駄目なんだ…。俺たちにはむ…」



「黙れっ!!」



鼓膜が破れそうなほど大声で、茜が叫んだ