「はははっ」



「笑ってないで腕を解けー」



「嫌だよん」



…………………………



この頃は楽しかった



一日中汗を流し泥まみれになりながら白いボールを追いかけていた



結局甲子園予選大会は3回戦で負けてしまった



先輩方の涙にもらい泣きし



みんなで泣いた



そして、先輩方の涙に甲子園出場という決意を決めた



でもそれは



あたしには叶えることがもう出来ない



そして、あたしは運命の日を迎える



夏の暑さが残る



秋の始め頃だった−