すっかり茜色に染められていた


「分かったよ…。まぁ、俺はキャプテンだから先輩たちの思いは人一倍持ってんだよ。ばぁーか」



「なっ…んじゃ、最初から聞くんじゃねーよっ!!たか、俺主将だし!」



一希は俺に背を向けて歩き出した



「お、おい…お前も片付けろよ」



辺りにはボールが散らばっている



「あっ、俺パス」



はっ?



「何がパスだ、こんにゃろう」



一希に向かって叫び続けた



が、



結局、一人で片付けた



「覚えてろよ、一希…」