「おーい…、茜ちゃ〜ん」
「はっ…」
水野さんの声で我に帰る
しまった…
また、自分の世界に入ってしまった
一人で慌てて、落ち込んでみる
水野さんから見れば、ただの変な人としか捉えることができないだろう
ぽん
水野さんがあたしの肩に手を置いた
「あたし行かなくちゃいけないから、何かあったら呼んでね」
そう言って病室を出ていってしまった
「…本当にしんどいな」
誰もいない病室だからこそ出る本音
一人の時間が出来て良かったと思う
一人だと口に出して言えるから
思いを閉じ込めていたら、おかしくなりそうだしね…

