「な…何でここにいんのッ!」



美羽は吹奏楽部でフルートを吹いている



用があるのは音楽室で、学校の裏にあるグラウンドには何の関係もないのだ



「はあッ?何せっかく心優しい妹が鍵を届けに来たって言うのに…」



「鍵!!美羽さぁ〜ん何て気がつくんでしょう。しっかり者の妹がいてお姉ちゃん嬉しい。鍵、下さい」



美羽の機嫌を取るように言ったつもりだった



果梨は先に行ってしまっていた


「何?キモいんだけど…取りあえずはいっ」



ロッカーの鍵が茜の手に渡る



「ありがとう。めっちゃ助かるわ」



って言って美羽に抱き着いた