ガラッ 扉が勢いよく開いた 「ね、ねぇ美羽…」 「何?」 鞄から教科書を取り出していたところ、今川静香から声を掛けられた 「あの扉にいるのって…」 静香の指が差している方向を見る 「あっ…」 見たことがある人がいた たぶん走って来たのだろう 肩で呼吸をしていた 避けては通れない人が向こうから来てしまった