「よぉ、果梨っ。久しぶりだな…」



パシンっ



「いってぇ…、頭叩くなよ。こっちは病み上がりなんだぞ…」



「あぁ、そーかそーか」



コイツ本当に分かってるのか?


絶え間無く叩かれ続ける



……………………



「それにしても、お前が風邪なんてな…」



教室までの道を一希と一緒に歩いていた



「風邪ひいちゃダメなんですかっ?」



「いやぁ〜、果梨が風邪なんて珍しいからさぁ。しかも、4日も寝込むとは…お前なんかあったのか?」



「はぁ?俺だって風邪ひく時はひくし、酷かったら寝込む。それだけだし…」



「そんな怒んなって…」



気付くと一希を睨んでいた



一希から目を離し、教室に向かってひたすら歩き続けた