クローバー

「どうしたの？」



傍らに重いため息を吐いたお母さんがいた



「お母さん、何も出来ないんだなって…」



お母さんの表情が暗い



「何でお母さんじゃないの…。何で茜と代わることが出来ないの？」



「お母さん…」」



お母さんの目から止めどなく涙が溢れていた



「私は…何の為の母親なのっ」



言葉を全て言い終わる前に、床に座り込んでしまった



お母さんのコトバは自分自身を傷付ける刃物のようだ



今まで我慢していたものが涙と共に流れ出て来たのだと思った