「ぅっ…」



「あたしを誰だと思ってんの」



うずくまりながらも声だけは威張りがある



「果梨を突き放したのは、そうした方が果梨が幸せになれると思って…」



「病気治すんでしょ?なら…」



美羽と一緒の目線に合わせるようにしゃがんだ



「治るかどうか、分からない」



「えっ…」



「いつ死ぬか分からない人が傍にいたってどうしようもないしね…」



「…死ぬって言うな」



「えっ…」



「死ぬって言うなって言ってんのッ」



「美羽」