こんなに好きなのにっ!!

【ユナ】



片目で生活するのは大変だった。



意外と濃く痣になってしまった目の周り。



眼帯生活ともやっとお別れ!!



「ヒマだなぁ~…」

「夏川先輩にご飯作りに行くんじゃなかった?」

「もういいんだ。あれから話してないし」

「そうなの?ユナがいいならいいんだろうけど」



連休初日、あたしは友達の家に来ている。



集まったのはサエちゃんと美和ちゃんとしーちゃん。



サエちゃんと美和ちゃんは似たタイプ。



そしてあたしとしーちゃんも似てる。



「ユナ、リオとどうなったの?」

「まだ返事してなぁい」

「なんで!?あんたら普通に話してなかった!?」



ケガをした次の日、リオ君が意地でもあたしの眼帯を外そうとして…。



痣を見てショックを受けていたあの顔は忘れられない。



でももう完治!!



『しばらく見といて、俺のこと』



あれ以来、リオ君はあたしに返事を求めてこない。



自分から切り出す勇気も持ってない。



だから必然的に、返事なんかできるはずがない。