こんなに好きなのにっ!!

時間なんか気にもしなかった。



起きた時に朝なのか、昼なのか。



そんなもん、考えなくていいこと。



だけど目が覚めた時、気持ちが楽になってることを祈った…。



「悠都~、今日俺家にいることになっ…」

「っせぇ…」

「ご、ごめん!!」



目覚めは思ってたよりも最悪。



パンツしか履いてない俺が裸の琴里を抱きしめてる。



それをバッチリ風都に見られた…。



「くそぉ~…。ノックしろよバカ…」

「弟…君?」

「ん、おはよ~…」

「は、恥ずかしい…」

「昨日やりすぎた。ごめん」

「いつ寝たのか覚えてない…」



しばらく布団の中でまったり。



照れまくる琴里が本当にカワイイと思い、バカみたいに抱きしめまくった。



俺はコイツと恋がしたい。



するんだ、絶対。



「悠都君大好き」

「俺も」

「好き?」

「ん、大好き」



彼女に返事を返した初めての朝。



暗い沼から顔だけ出せた気がした。