こんなに好きなのにっ!!

初めて琴里を部屋に入れた。



キョロキョロしてからストンッと座ったローソファー。



挙動不審…。



「メシ食うか」

「うん!!」



ずっと笑顔。



俺もやっぱり嬉しくなって。



不意打ちでキスをした。



「悠都…君…?」

「リビングで食おう。部屋まで運ぶとめんどくせぇし」

「近い…よ…」

「ん、知ってる…」



カワイイからキスをする。



琴里に気持ち、預けたくて…。



好きになりたい…。



琴里が俺を好きだから…。



だからたくさんキスをするんだ。



そしたらきっと琴里を好きになる。



ギュッと握られたパーカーに気づき、体を離すと琴里は苦しそうだった。



「わりぃ、行こ」

「ぅ……ん…」



真っ赤な顔で少し俯いて。



俺の獣魂、擽ってくれたじゃん。



「座って。温めるから」

「なにか…手伝う?」

「…………レンジがやってくれるっス」

「だよね…」



ちゃんと琴里にだって欲情してることに安心した。