こんなに好きなのにっ!!

心が晴れたからには、旅行を楽しむ。



連休初日、朝からユナを迎えに行った。



「本当によろしくね?」

「わかってるって」

「ふ、布団は別々に…」

「えっ!?なに?聞こえなかった」

「とにかくっ!!ユナのことしっかり頼んだからね!!」



長谷川パパに念を押された。



俺はな~んにも聞いてない。



妙にソワソワしてる長谷川パパがなんだかかわいくて。



ちゃんとおみやげ買ってこようと心に誓った。



「お待たせ!!」

「早めに行くか。新幹線とか、あんまり乗ったことねぇし」

「早く行こう~!!パパ、ママ、行ってきまぁす」



あっさり家を出たユナ。



長谷川パパ、泣いちゃうって…。



手を繋いで駅まで向かう俺とユナ。



早くふたりの空間に行きたい…。



「悠ちゃんに迷惑かけちゃダメだよってママに言われた…」

「ははっ!!」

「子どもじゃないのにぃ~…」

「迷子になんないようにな?」

「悠ちゃんまでぇ~…」



さぁ、楽しもう!!