こんなに好きなのにっ!!

次の日、家に帰ってさりげなく監視。



隣の部屋から声が聞こえる…。



「うるせぇよ。かけて来たら終わりだって言ったよな?あ!?着拒決定だボケ」



誰に言ってんの!?



ってか極悪人じゃね?



「風都~、なんか…ヒマじゃね?」

「あ?笑顔キモい。用事ねぇなら部屋くんな。ってか眠い。出てけ」



弟…ですよね?



マジで大丈夫か?



「お前さ、彼女とかいんの…?」

「んなもん作ってどうすんの?」

「好きな女とかいるんじゃねぇかな~って…お兄ちゃんが少し相談に乗ろうかと!!」

「いねぇ。相談しねぇ。女なんかオモチャだろ。遊んで壊して捨てる。悩みなんか全くねぇよハゲ」



うん、何にも言えない。



俺の完敗だ。



お兄ちゃん、お前がわからない!!



親父達には言えねぇよ…。



「避妊だけはしろよ!!」

「そこまでバカじゃねぇよ。お前こそ避妊しろよ」

「うん…」



パタンとしめたドアにため息が出た。