こんなに好きなのにっ!!

外に出て花壇に座り、クレープを食べた。



「意味わかってんの?」

「なんの?」

「さっき言った意味」

「よくわかんない…」

「無意識に何よりもユナのこと優先してた。知らないうちにユナが好きだったからだと思う。付き合う女なんか誰だって同じに感じてたし」

「今も?」

「やっとしっくり来た感じ。探してたのはユナだったってこと」



顔が熱い…。



悠ちゃんがそういう姿を見せなかったのはきっと知られたくなかったんだ…。



そんなに前から好きなの?



「でも遠慮すんのもユナの前でいい顔すんのもやめた~」

「なんで?」

「もう幼なじみじゃねぇから。本当の俺、これから知ればいい」

「本当の悠ちゃん?」

「今なに考えてると思う?」

「わかんない」

「部室に連れ込もうかな~とか、エロい意味で。そんなことばっかり考えてんの」

「なっ…ダメだよ!!」

「しねぇよバカ」



悠ちゃんはやっぱり羊ではなく狼だ。



でももう遅いよ。



後戻りできないくらい好きになっちゃってる。