【ユナ】
手を繋いで出たマンションの外。
「あら!?あらら!?長谷川さんちのユナちゃんと夏川さんちの悠ちゃんじゃない!!」
「「こ、こんにちは…」」
「昼間から熱いわね~!!」
管理人さんの奥さんに出くわしてしまった。
噂好きな奥さんだからきっとご近所にあたしと悠ちゃんのことはすぐ広まるんだろうな…。
話しが長くなる前に歩き出して気まずい空気。
人目を気にしてるわけじゃないけどなんだかイヤだ。
「いずれバレることだしな…」
「うちのママが言いふらしそうだしね…」
「それにしても寒くなったな」
悠ちゃんの手は相変わらず大きくて暖かい。
だから寒くないよ、なんてね。
自分で思って恥ずかしくなるあたし…。
そして聞きたかったことを聞いてみる。
「琴里さんってあたしのこと恨んでるかな…」
「恨んでるだろうな」
「あたしは幸せそうにしてもいいの?」
「それは俺も同じ。倉市に罪悪感感じてる」
あたしだけじゃなかったね…。
手を繋いで出たマンションの外。
「あら!?あらら!?長谷川さんちのユナちゃんと夏川さんちの悠ちゃんじゃない!!」
「「こ、こんにちは…」」
「昼間から熱いわね~!!」
管理人さんの奥さんに出くわしてしまった。
噂好きな奥さんだからきっとご近所にあたしと悠ちゃんのことはすぐ広まるんだろうな…。
話しが長くなる前に歩き出して気まずい空気。
人目を気にしてるわけじゃないけどなんだかイヤだ。
「いずれバレることだしな…」
「うちのママが言いふらしそうだしね…」
「それにしても寒くなったな」
悠ちゃんの手は相変わらず大きくて暖かい。
だから寒くないよ、なんてね。
自分で思って恥ずかしくなるあたし…。
そして聞きたかったことを聞いてみる。
「琴里さんってあたしのこと恨んでるかな…」
「恨んでるだろうな」
「あたしは幸せそうにしてもいいの?」
「それは俺も同じ。倉市に罪悪感感じてる」
あたしだけじゃなかったね…。


