こんなに好きなのにっ!!

ヤバいだろ。



しかもラブラブ絶頂期の頃のイチャプリ。



捨てたと思ってたはずなのに…。



早速泣かせるわけ?



「ユ~ナ~」



開けっ放しのドアからユナを呼ぶと、しばらくしてやって来て顔だけ出してる。



膨れっ面…。



「そんな時もあったんだって」

「知ってるもん…」

「妬いてんの?」

「妬いてる…。悠ちゃんとプリクラ撮ったことない…」

「まず部屋入れば?」

「ヤダ!!悠ちゃん、起きなさいってママから!!」


拗ねてるだけか…。



ほっとけば機嫌も直るだろう。



そう思い、二度寝でも寝たりない体をリビングに向かわせた。



ソファーでは受験生であろう風都がゲームをやってて、母ちゃんはキッチン。



ユナはカウンターから母ちゃんに話しかけてる、見慣れた光景…。



「なんでお前がいんの…」

「悠都が昨日挨拶に来たから自分もしてくるって、プリンと一緒に来てくれたの~」

「親父いねぇじゃん…」



ユナと母ちゃん、嫁と姑になったとしても戦争は起こらなそう。