こんなに好きなのにっ!!

本格的に晴れた心を家に連れ帰り、母ちゃんに渡した牛乳。



俺は二度寝に入った。



少し寒くなってきた秋の半ば。



最高の気分で二度寝!!



ベッドに戻り、どのくらい寝たのかはわからない。



「……くっ…ははははっ!!なんだよ!!」

「お腹出して寝たら冷えちゃうよ、悠ちゃん」



夢なんだろうか。



脇腹をツンツンされてくすぐったさで一気に覚醒したはずなのに、ユナがベッドに顔だけ乗っけてる。



ユナがいるはずねぇだろ。



「ふざけた夢…」

「起きなさいって、悠ちゃんのママが言ってるよ」

「だったら母ちゃんが起こしにくるはずだろ」

「起きなきゃエロ本探しちゃうからね」



夢じゃねぇの?



なんだ、実物か…。



エロ本、ベッドの下にはねぇよ。



「あぅ~…見たくないもの見つけちゃった…」

「って、なんでユナ!?」

「悠ちゃんのバカぁぁぁ~…」



半べそかいて部屋を出ていったユナがいた場所には琴里とのプリクラが落ちていた。