こんなに好きなのにっ!!

足取り軽く向かった学校。



同じクラスにリオ君はいるけど、あの日から言葉を交わすことは疎か、目すら合わせていない。



美和ちゃんとは落ち着いてから話した。



友達でいられなくなることも覚悟で。



あたしの気持ちを全部吐き出し、一緒に泣いた。



今じゃあたしの応援までしてくれてる。



同じ境遇、似たような気持ちを持ってる美和ちゃんは理解者となり。



しーちゃんはマッピー先輩に告ろうか悩んでいる。



大人のサエちゃんは彼氏とののろけ話を漏らすまでに心を開いてくれて。



友達関係は順調だったりする。



「おはよ～」

「ユナユナユナっ!!」

「なにっ!?」

「先輩に…告られた…」

「えぇぇぇっ!?あっちから!?よかったじゃん!!」

「嬉しくて恥ずかしくて信じられなくてパニックに陥って逃げたバカなあたしを叱ってよぉ～…」

「なに…それ…」

「あたしバカ～…電話する勇気もないよぉ～…」



吉報はきわめて急に飛び込むものだ。