こんなに好きなのにっ!!

メシも食いたくなくて、ひとりになりたくて。



俺の様子を見に来たのは母ちゃん。



「何度目の反抗期?」

「ほっとけっつってんだろ!!」

「なんなの、その口の効き方」

「俺にだっていろいろあんだよ!!干渉してくんじゃねぇよ」



母ちゃんと言い合っていたら親父が顔を出した。



珍しく真面目な顔をしてると思った瞬間、思い切りわき腹を蹴られて若干吹っ飛んだ。



「バカか、テメーは」

「いっ…てぇなっ!!」

「荒れてる理由はわかんねぇけどな、八つ当たりすんなら外でやって来い。ひとりになりてぇなら出て行け。誰のメシ食ってデカくなったのか考えろ」



パタンと閉まったドア。



ジンジンするわき腹…。



親父の言ったことは正しい…。



だけど…どうすりゃいいのかわかんねぇんだよ…。



この感情をどこにぶつけたらいいのかわかんねぇんだよ…。



冷静になってケータイを開いて電源を入れた。



メールが10件、電源を切っていた時の着信が32件…。