こんなに好きなのにっ!!

とことん最低な人間なんだと思い知らされた感じ。



琴里をこんなにしたのは俺だ…。



「ごめん…」

「悠都がいなくなったらやだぁ…」

「ん、いなくなんねぇから…」

「ワガママだよね…?だけど…嫌いにならないで…」

「うん…。ホント、ごめん…」



いつまでも琴里を抱きしめていた。



離したらいけないと思って…。



泣き疲れて眠った琴里をベッドに寝かせ、書き置きを残して家を出た。



罪悪感だけが残り、別れられなかったのは自分のせいだと反省。



琴里を傷つけた代償は予想を遙かに越えていて、自分に対しての苛立ちが募る。



人の気持ちというのはモノじゃないらしい。



簡単に考えすぎてた自分のアホさに苦笑いが出る。



目が覚めた時、俺がいなくて琴里は大丈夫だろうか…。



あんなになるまで追いつめたのは紛れもなく俺で。



後悔しても傷つけたことに代わりはない。



琴里の気持ち、もっとわかってやるべきなんだ…。



帰り道、どの道を通ったのかすら覚えていなかった…。