水を持って戻った時には悠ちゃんと琴里さんも戻っていた。



目は合わない。



何事もなかったように…。



「そろそろ抜ける?」

「えっ!?」

「タイミング逃したら帰れなそうだし」

「あっ、うん…」



立ち上がったリオ君とあたし。



それを見た悠ちゃんも立ち上がった。



「まだ帰んねぇよな?」

「俺、明日忙しいし!!先輩たちは引き続きどうぞ」

「いやいやいや、空気読めよぉ~。なぁ、マッピー?」

「ちょっ、あの人ウザいからやめてよ先輩っ!!」



これが悠ちゃんの優しさ…。



『フォローしてやる』



あたしは悠ちゃんのなに?



ただの幼なじみでしょ?



あぁ、そうか…。



今まで感じてきた悠ちゃんへの気持ち。



あたしは悠ちゃんが好きなんだね…。



「ユナもなんか言って!!」

「眠い…」

「へっ!?」

「リオ君、お膝貸して?」

「いいよもう…。なに?飲んだ?」

「コレ、お茶と間違った」

「最悪~…」



開き直るしかない。



あたしは大バカです。