「ハルちゃーん、3番に唐揚げお願いねー」 店長の奥さん、マキさんが盆に唐揚げを乗せて、渡した。 「はい」 「あ、ハルちゃん、ついでに4番さんにこれお願い!」 そう言って、枝豆を渡すのは、同い年のミユ。 …ミキだっけ? どっちでもいいか。 あたしは枝豆を唐揚げと共に盆に乗せ、テーブルに向かった。 「お待たせ致しました。唐揚げです」 「ありがとうございます…って、すぅちゃん!?」 「へ!?…アキくん?!」 驚いて顔を上げると、茶色いふわふわパーマが目に入った。