サクラ誘惑





「は、離してよっ!」


人気が少なくなった廊下で、私は叫び、その掴まれていた腕を振り払った。


すると仮教師はにっこり笑って


「次からはちゃんと逃げないように」


そう言った。


…てゆーか“次”?


「今日だけじゃないの!?」


「あれ?言ってなかったっけ」


そう言ってどこか遠くを見る仮教師。


「言われてない」


不機嫌に言う私に、またあの爽やかスマイルを浮かべた仮教師。


「今日から一週間、放課後みっちり補習だよ」