「で?呼んだ理由は?」 優しく言いたいのに冷たくなってしまう自分が憎い。 「あの、ね?今日のことなんだけど…」 気にしているのだろうチラチラと俺の顔を見る。 「言い訳とかいらないから」 「ちょっと話聞いて…」 泣きそうな顔して服の裾を掴んでくる。 「なに?」 しぐさは可愛くてたまらないのに、俺は優しくすることができない。