「とりあえず、今から戻らないといけないから…

ひとりで寝れる?」



「え!今からまた仕事なんですか?」



「そ!打ち上げね。
これも仕事のひとつ。


昼前に一度、帰ってくるから…
携帯、取りにいこうか。」



「・・・」



「解約してもいいけど、取りに行った方がなっちゃんの為かなって。
また考えておいて。


ごめん、急ぐから、おやすみなさい。」



最後にもう一度、強く抱き締められ、柘植さんは急いで玄関を出て行った。







ドクンドクン…


身体が、熱い。




さっきまでの不安や恐怖は、なくなっていた。



時間にして2、3分だったけど…


柘植さん・・




ありがとうの気持ちを込めて、明日はゴハンをたくさん作って待っていよう…