「・・8時半かぁ…」 メイクもして準備はできたけれど、さすがにまだ早すぎると思いテレビをつけた。 「―――あっ!!」 朝の情報番組。 そこには爽やかな笑顔で司会者と会話をしてる柘植さんがいた。 どうやら今夜ある生放送の番宣のようだ。 黒のスーツに無造作にセットされた髪の毛。 笑うと細くなるタレ目に、上がったままの口角。 柘植さんを見ていると、安心する。 幸せな気持ちになる。 見てる方まで笑顔になる。 柘植さんはそんな人だ。 わたしだけじゃない、みんなにとっても。