泣き虫Memories

『あ、亜美…?』

亜美は僕を責めなかった。

『家族がバラバラになったら、誰だって悲しいもん。泣いたって仕方がないよ。』

そう言って、柔らかく笑った。
少し心がほくほくした。



『楓は、強いんだね。』

『え…?』

本当に小さな声だったけど、確かに聞こえた。

『あたしも、楓に話す。』

亜美は何かを決意したように、ゆっくりと語り始めた。